キレイに病院のなかで起きていること

公開日: 更新日:

 病院の建て替えラッシュが止まりません。建て直されたきれいな病棟で働くスタッフやそこに通う患者さんにとって、気持ちよく過ごせ、治療効果も上がるように思えますが、半面、心配な点があります。建て替えが経営悪化につながることです。

 現在、騒ぎが起きている茨城県にある土浦協同病院はその典型です。

 騒ぎの発端は昨年3月に場所を移し、新たに病院を建てたこと。その費用が当初予算の約350億円からなんと約468億円に膨れ上がったのです。

 その理由は、建築資材や東北復興、マンション建設ラッシュなどで作業員の人件費が上がったことと説明されていますが、そのしわ寄せは職員を直撃したのです。

 土浦協同病院など県内6つの総合病院と看護学校などを運営する県厚生農業協同組合連合会は2015年度決算で過去最高の87億円の経営赤字を計上。職員などのボーナス大幅カットや退職金積立を3年間凍結するなどの再建案を提示したのです。

 これに対して職員は「経営の失敗を職員に転嫁するのは許せない」と反発、組合員が半日ストライキを決行する騒ぎに。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか