子供は学力低下招くことも 「視力2.0は良い目」の誤解

公開日: 更新日:

「良い視力」すなわち「遠視」を放置するとどうなるか? われわれは交感神経を優位に働かせて遠くを見る。逆に近くを見ようとする時は副交感神経が優位に働く。遠視の人は、近場を見た時ピントが合わず、見えにくい。きちんと見ようとするために、1日の大半を副交感神経優位で過ごすことになる。すると、副交感神経の働きが過剰になり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまう。

 交感神経や副交感神経のバランスの乱れは、頭痛肩こりをはじめとする不定愁訴を引き起こす。

「本人は遠視に気づいていませんが、こういった人に眼鏡で近場にピントを合わせやすいようにすると、すぐに不定愁訴が消えます」

■頭痛や肩こりの原因に

 冒頭に挙げたように、子供にも遠視は悪影響を及ぼす。近場が見づらいので、教科書や本に集中できない。本人は集中できない理由が分からず、教科書を避けようとする。結果、学力の低下を招くケースもあるという。

「昔は、落ち着きのない子供に遠視が多かった。近場を見るのが不快なので、あちこちキョロキョロするなどして、落ち着きがなくなってしまうからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動