子供は学力低下招くことも 「視力2.0は良い目」の誤解

公開日: 更新日:

 子供の視力が「2.0」だった。「うちの子は視力が良い」なんて喜んではいないだろうか? 子供も大人も「視力の良さ」が、かえって快適な生活を奪っているかもしれない。

 視力検査を初めて受けた子供時代から、「1.5」や「2.0」など“遠くが見える視力”であれば「視力が良い」とされ、逆に近視であれば「視力が悪い」と言われてきた。そのため、どうしても「視力が良い」=「良い目」と考えがちだ。

 しかし、梶田眼科(東京)の梶田雅義院長は、「『視力が良い』は『快適に見える』こととイコールではない」と指摘する。

「患者さんが裸眼視力1.0以上で、頭痛肩こりなどの不調を訴えたら、眼鏡などで視力の矯正を行います」

 自分の生活をあらためて思い返せば、すぐに納得がいくだろう。現代の生活では、クルマを運転している時以外は、パソコン、スマホ、書籍、新聞、仕事の書類など、手元のものを見ている時間の方が長い。

「黒板の文字を日常的に見る学生時代を除き、近場を見る機会が多い現代の生活では、近視が適している。1.0以上の視力は逆に『見えすぎ』で、『遠視』として視力矯正が必要なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは