気づいた時には病状進行…「誤嚥性肺炎」に3つの特徴

公開日: 更新日:

「ところが高齢者は加齢により咳やむせの動きが抑制されているうえ、気道の一部が壊れていて、雑菌が定着しやすい。これに風邪症状を起こす上気道感染や飲酒などの要因が加わることで、自分でも気付かないうちに誤嚥し、肺炎を起こしてしまうのです」

 胃に直接栄養を流し込む胃瘻を作っても誤嚥性肺炎が起こるのは、食べ物が関係しないケースがあるからだ。

2.1週間ほど気付かない

 肺炎は一気に高熱が出て、空咳、息切れなどに苦しむイメージがあるが、誤嚥性肺炎はそうではない。

「通常の肺炎は2~3日で一気に菌が増殖しますが、誤嚥性肺炎の場合は1週間ほどかかるケースが多く、その後、一気に発症します。高齢者は感覚が鈍くなっていることもあり、いつ発症したのかわからないまま病状が進行しているケースが少なくありません。『なぜ、こんなになるまで放っておいたんだ!』と言われるのは、このためです」

 では、どんな症状のときに誤嚥性肺炎を疑ったらいいのか?

「食欲がない、元気がない、倦怠感がある、食事中に咳き込むことが多くなった、唾液がうまくのみ込めない、常に喉がゴロゴロしているなどというときは、すでに誤嚥性肺炎を起こしている可能性があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景