著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

ゼロカロリーの清涼飲料水で認知症が増える?

公開日: 更新日:

 砂糖などの糖分をたくさん含むジュースや清涼飲料水を飲みすぎると、「糖尿病」や「肥満」の原因になることは、誰でもそうだろうなと思えることでしょう。実際、そうした研究結果も多く発表されています。

 それだけではなく、「脳卒中認知症も清涼飲料水をたくさん飲む人で起こりやすい」という研究結果もあるのです。血糖の大きな変動は、どうやら脳にも悪影響を与えるものであるようです。

 では、最近流行の人工甘味料を用いたゼロカロリーの飲み物であれば、そうした心配はないのでしょうか? 
脳卒中と認知症が3倍近く増加

■脳卒中と認知症が3倍近く増加

 実は「そうではなさそうだ」という結果が、最近の「ストローク」という脳卒中の専門誌に掲載されています。フラミンガム心臓研究という有名な住民研究のデータを解析した結果として、毎日人工甘味料を含む清涼飲料水を飲む人は、まったく飲まない人の3倍近く脳卒中(虚血性脳梗塞)と認知症の危険性が増加していたのです。不思議なことに砂糖を含むような清涼飲料水では、そうした傾向は認められませんでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー