なぜ広まらない? 手で腰痛を治す「AKA-博田法」のいま

公開日: 更新日:

 同様な見解は海外の研究論文でも報告されている。ぎっくり腰や出産後の腰痛が、痛みの受容体が多い仙腸関節の障害で起きることもわかっている。

 その理論に基づいたAKA-博田法の効果は抜群で、手術や薬で治らなかった慢性腰痛や急性腰痛が、仙腸関節を軽く引っ張ったり滑らしたりするだけですぐに完治する例が続出しているという。

■資格試験は医師ですら合格困難

「AKA-博田法」が解消するのは腰痛だけではない。関連痛も抑えることができる。

「関連痛とは病気の原因部位とかけ離れたところに表れる痛みをいい、仙腸関節からの関連痛は下肢や肩や首などの痛みやしびれとして表れることがあります。腰痛はなくてもこういう症状がある人は、この治療法で症状が解消したり、改善することがあります」

 最近では、AKA-博田法の理論と治療法を学ぶ大学病院の整形外科チームも複数あるという。

 実はこの「仙腸関節に“遊び”がなくなることが腰痛の原因」という主張が、この手法が広まらない原因のひとつだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々