食事+果物で血糖値の上昇緩やかに 食べ過ぎ防止で減量

公開日: 更新日:

 果物は糖分が多いから太りやすい? 臨床栄養実践協会理事長の足立香代子先生に聞きました。

「果物が太りやすいというのは古い説です。現在、アメリカの糖尿病学会では、果物を1日300グラム食べることを推奨しています」

 その理由は、果物に多く含まれる「果糖」が血糖値を上げにくいタイプの糖だから。血糖値が急上昇すると、インスリンが大量に分泌します。すると余った糖の一部が脂肪として蓄積され、肥満につながってしまうのです。 

 その点、果物は血糖値の上昇が緩やかなので比較的安心です。

 また、果物をたくさん食べる人はⅡ型糖尿病になりにくいというデータもあるそうです。

食事に果物をプラスすると、食後血糖値が上がりにくくなり、下がり方も緩やかになると考えられます。血糖値が安定していれば空腹になりすぎることがないので、食べすぎを予防できます」

 逆に血糖値が乱高下していると、糖尿病だけでなく、動脈硬化症や認知症のリスクまで高まります。多少カロリーがプラスされたとしても、果物を食べるメリットは大きいというわけ。

「果物の中では、食物繊維が豊富なキウイがおすすめです。食物繊維は血糖値の上昇を抑える働きがあります」

 キウイはビタミンCやカルシウム、カリウムの含有量もトップクラスの優秀なフルーツ。食後のデザートは、キウイ1個で決まり!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束