「焦げ」は老化を促進 心筋梗塞や脳卒中のリスクが増大

公開日: 更新日:

 AGE牧田クリニックの牧田善二先生に聞きました。

「焦げたものが体に悪いのは事実です。老化を促進するAGEが大量に含まれているからです」

 AGE(終末糖化産物)とは、糖質とタンパク質を加熱すると作られる化合物の総称。加熱する温度が高いほど、また長く加熱するほど多く作られます。同じ食品でも、煮たり蒸したりするより、焼いたり揚げたりする方が増えるのです。

「たとえば生の鶏肉を60分間煮るとAGEが1・5倍になるのに対して、15分間焼くと7倍に、8分間揚げると10倍に増加します」

 焦げるほど高温で長く調理した食品には、AGEが大量に含まれるというわけ。

 そのAGEは、皮膚のシワ、シミ、たるみの原因となり、血管を老化させて心筋梗塞脳卒中を引き起こします。アルツハイマーや発がんの原因になったりもします。

 最近では、AGEの一種アクリルアミドがフライドポテトに大量に含まれていることが話題となりました。トーストやホットケーキ、ドーナツ、焼き魚やフライドチキンなど、こんがり色づいた食べ物は、すべてAGEが多いといえます。

「AGEを避けるためには、食材を高温で長時間調理しないこと。私はなるべく、肉はしゃぶしゃぶで、魚は刺し身で食べるようにしています」

 せめて焦げた部分は取り除いて食べましょう!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋