6年前にくも膜下出血 神足裕司さんは「書く」が存在理由

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「目を覚ましても今までのご主人と思わないでください。たぶん、記憶はありません」

 家族は医師からそう言われたそうです。でも、昔の記憶はちゃんとあるし、今こうして筆談形式でインタビューを受けたり、取材をしてコラムを書いたりもしています。今日も取材でVR(バーチャルリアリティー)の体験をしてきました。ほとんど話せませんし、出来事もすぐに忘れてしまうし、自力では寝返りもできない要介護5ですけどね。

「くも膜下出血」を発症したのは、2011年9月です。広島から東京に向かう飛行機の中、もうすぐ羽田という時だったそうです。

 実は、その時の記憶がないんです。覚えているのは、週刊誌の取材で地方へ行き、そこから広島へ行って番組を終え、空港に向かったこと。多忙だったせいか、いつも以上に疲れていて、たぶん空港のラウンジで寝たのだと思いますが、その辺りから記憶が曖昧で飛行機に搭乗したことも定かではありません。

「大変重篤です。慌てず、すぐに来てください」

 家族はそう言われて病院に駆けつけたそうです。「もう助からない」という事態になり故郷の広島から妹も飛んできました。何週間も仮死状態のまま手術は2回行われ、医師からは「一生目を覚まさないかもしれない」と言われたらしいです。

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