6年前にくも膜下出血 神足裕司さんは「書く」が存在理由

公開日: 更新日:

「目を覚ましても今までのご主人と思わないでください。たぶん、記憶はありません」

 家族は医師からそう言われたそうです。でも、昔の記憶はちゃんとあるし、今こうして筆談形式でインタビューを受けたり、取材をしてコラムを書いたりもしています。今日も取材でVR(バーチャルリアリティー)の体験をしてきました。ほとんど話せませんし、出来事もすぐに忘れてしまうし、自力では寝返りもできない要介護5ですけどね。

「くも膜下出血」を発症したのは、2011年9月です。広島から東京に向かう飛行機の中、もうすぐ羽田という時だったそうです。

 実は、その時の記憶がないんです。覚えているのは、週刊誌の取材で地方へ行き、そこから広島へ行って番組を終え、空港に向かったこと。多忙だったせいか、いつも以上に疲れていて、たぶん空港のラウンジで寝たのだと思いますが、その辺りから記憶が曖昧で飛行機に搭乗したことも定かではありません。

「大変重篤です。慌てず、すぐに来てください」

 家族はそう言われて病院に駆けつけたそうです。「もう助からない」という事態になり故郷の広島から妹も飛んできました。何週間も仮死状態のまま手術は2回行われ、医師からは「一生目を覚まさないかもしれない」と言われたらしいです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁