インフル感染リスクを下げる「マスク」の正しい使い方

公開日: 更新日:

 インフルエンザにかかっている人が、咳、くしゃみ、会話などでまき散らすウイルスを含んだ飛沫は、自分の顔周辺に飛んでくるケースが多い。飛沫はマスクの表面に引っかかるが、ウイルスはそのまましばらく生き続けることができる。それだけ、マスクは汚染されやすいといっていい。汚染されたマスクを手で触り、そのまま目をこすったり、食事をしたりすれば感染リスクが高くなる。他のものに触れば、感染を拡大させてしまう可能性もあるのだ。

■手洗いとセットで感染リスク低下

 2006年から07年の冬、オーストラリアでマスクの有効性についての比較試験が行われた。子供がインフルエンザと診断された143家庭を対象に、家族が「医療用マスクをするグループ」、「N95相当のマスク(0・3マイクロメートル以上の微粒子を95%以上捕集できるマスク)をフィットテストをせずに使用するグループ」、「マスクを使用しないグループ」の3グループに分けて比較したところ、家族の感染率に有意な差は見られなかった。

 むしろ個人単位では、医療用マスクをしたグループ(約20%)の方が、使用しないグループ(約16%)よりも感染率が高かったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々