酷使や加齢で声帯が変化 しわがれた声は「注射」で若返る

公開日: 更新日:

 健康長寿というと自由に動ける体のイメージがあるが、声のことを忘れていないだろうか? いくら体が若々しく見えても声がしわがれ、年寄りじみていては魅力は半減する。実際、男女とも異性に好感を持つ要素として声を挙げる人は多い。そもそも声が聞き取りにくければ会話は成立しないし、仕事もやりづらい。本人もそれを気にして引っ込み思案になりがちだ。これまでは治療法のなかった症状だが、いまでは注射で声は若返らせるという。世界で初めてこの治療法を開発した、京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科の平野滋主任教授に聞いた。

「高齢者の声は“弱くかすれた声”だといわれます。加齢で音量が低下し、スースーと息もれする声(気息性嗄声)も多い。音域が狭くなり、『高い声や大きい声が出ない』『声を出すと疲れる』と訴えるお年寄りもたくさんいます」

 声は呼気により声帯を振動させることで発生する。それには十分な肺活量、正常な声帯、それに口腔、咽頭、鼻腔による共鳴が必要となる。そのひとつでも欠けると声が変わってしまうが、加齢により最も変化するのが声帯だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃