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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

足立区vs港区 家族構成の違いも平均寿命に影響する

公開日: 更新日:

 両区の健康格差を考えるうえで、世帯構成の比較も重要です。とくに単身者は生活習慣や食事が乱れがち。そのため50代の独身男性は、既婚男性と比べて3倍以上も死亡率が高いという数字も出ています。

 一方、家族が同居する世帯では、生活にリズムが生まれ、不規則になりにくくなります。食事も単身者は外食中心になりがちですが、家族なら自宅で作る機会が増えるため、より経済的に、より栄養豊富なものが食べられます。また高齢者では、体調不良や病気を家族がすぐに気付いてくれるため、大事に至る前に医療を受けるチャンスが増します。若い人と一緒にいることで、ボケ防止にもなります。

■足立区は2世代3世代世帯が多い

 足立区と港区の人口と世帯数を〈表〉にまとめました。足立区の人口は約68万人、世帯数は約31万世帯(1世帯当たり2・2人)、単身者は約12万9000人(人口の18・8%)です。対する港区は約21万人、世帯数は約11万(1世帯当たり1・9人)。単身者は5万6000人を超えており、人口の実に27・3%を占めています。区民の4人に1人以上が、1人暮らしというわけです。

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