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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

足立区vs港区 足立区は所得が低いが平均寿命は延びている

公開日: 更新日:

 港区の平均年収は、景気の動向に応じて激しく変動し、足立区の平均年収は緩やかな動きを示しています。では、平均寿命はどうでしょうか。両区の人口構成が大きく違っているため、あくまでも参考結果にすぎませんが、試しに比較してみましょう。

 市区町村別の平均寿命は、2010年のほかに、00年と05年の数字も公表されています。それらをまとめて<表>にしました。

 まず男性。00年には1.3歳だった差が、05年には2.4歳に広がりました。05年はITバブルのど真ん中で、港区の平均年収は一本調子に増え続けていた時期です。一般に年収が多いほど、人間ドックなどの受診率が上がり、スポーツジムや鍼・マッサージなどに通う人が増えます。また食事に気を使い、野菜やサプリメントの購買量が増える傾向があります。この時期、港区の平均寿命が延びたのは、それらが一因だったかもしれません。

 ところが10年になると、寿命が若干下がってしまいました。リーマン・ショック(08年)やバブル崩壊の影響で、年収も大きく減少しています。それがもとで、精神的なストレスを抱え、健康を損ねてしまった住民が多かったということでしょうか。

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