新薬も承認された白血病はどんな病気? 2つの注目治療とは

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 治療は、複数の抗がん剤による寛解導入療法。これで完全寛解(骨髄中の白血病細胞の割合が5%以下)に至れば、複数の抗がん剤で白血病細胞をさらに減らす地固め療法。ここまでは入院しての治療だ。

 そして、最後は外来での維持療法。少量の抗がん剤を1~2年投与する。

「完全寛解が得られても、再発すれば化学療法で治すことはできない。そこで同種造血幹細胞移植(骨髄移植など)が検討されます。複数の抗がん剤による、白血病根絶のための強力な治療で、白血病細胞も正常な細胞も、根こそぎ破壊し、造血幹細胞移植で正常細胞を回復させます」(岡本教授)

■検査法が進歩し白血病細胞の確認が可能に

 移植後の5年生存率は60%だが、5年を過ぎても移植に伴う後期の合併症によって生存曲線はゆっくりと下がる。

 しかし、移植は寛解が得られない患者や再発患者に治癒をもたらす治療でもある。

 一方で、初回の化学療法(移植を含む)で完全寛解に至った後再発した例や、初回寛解導入療法の終了までに、完全寛解に至らなかった例もある。

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