アルツハイマー病が軽症のまま? てんかん薬にかかる期待

公開日: 更新日:

 認知症とてんかんの関連を示す研究発表はほかにもある。

「軽度認知障害(認知症の前段階)患者の調査で、認知機能低下と同時期にてんかんを起こしている」「アルツハイマー病のてんかんの有病率は2倍以上」「軽度認知障害にアミロイドβを減らすてんかん薬を投与すると認知機能改善」などだ。

「高齢者のてんかんには認知症が原因のものが多い。これについては以前から分かっていましたが、認知症と診断されても、てんかんの検査・治療はほぼ行われてきませんでした。一因として、高齢者のてんかんは“非痙攣性”が大半であることが挙げられます」

■抗認知症薬で対処できないアミロイドβを減少

 非痙攣性とは、痙攣がないタイプ。典型的症状は、数分間にわたって一点を見つめる、口をモグモグ動かす、指を突っ張らせるなど。意識障害、失語、まひなどが見られることもある。

「典型的な症状でも見つけづらいのですが、ほとんど症状が表れないケースも珍しくない。てんかんの専門医でも、診断しづらい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?