「たかが、いびき」は大間違い 早期治療開始が重要な理由

公開日: 更新日:

「いびきは閉塞型睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインです。『いびきをかいてよく眠っている』のではなく、『よく眠れていない』サインと考えるべきでしょう」

 こう言うのは「睡眠総合ケアクリニック代々木」の柳原万里子医師。

 SASは、睡眠中に10秒以上呼吸が止まったり浅くなることで、睡眠を妨げ体に負担をかける病気。睡眠中に呼吸の通り道である上気道(喉)へ舌根や下顎が落ち込み、上気道が物理的に閉塞して生じる。

 いびきのほかに、「起床時の喉や口の渇き、頭痛」「日中の眠気や体のだるさ」「夜間頻尿や寝汗」などの自覚を伴うこともある。肥満はSASの主要なリスク因子であるが、日本人では明らかな肥満がなくともSASになることがあるため注意が必要だ。

「SASを放置すると、日常生活、社会生活へ悪影響を及ぼし、生活習慣病のリスクが増加します」

 具体的には、日中の眠気や集中力の低下による生産効率の低下。交通事故及び産業事故の増加。加えて、高血圧糖尿病動脈硬化にまつわる脳卒中心筋梗塞、狭心症のリスクも高まる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情