口コミで1万人超が VRで認知症を疑似体験してわかったこと

公開日: 更新日:

 ②は、電車の中で「今どこ? どこに向かっている?」と分からなくなる場面。駅員が「どこに行きたいのか?」と聞いてくれるが、なんて答えていいか分からない。

 ③は、友人の家を訪れたところから始まる。友人が笑顔で迎えてくれるのだが、ドアを開けたところ、部屋の片隅など、そこかしこに背中を向けて立つ男性、膝を抱えて座る男性……。家主も、そこで待っていた友人2人も気付かない様子だ。視線を動かすたびに“みんなが見えていないもの”が現れるので、ずっと不安で落ち着かない。

 ①は認知症の中核症状「視空間失認(空間における物の位置や、物と物との位置関係が分からない)」の体験だ。②は若年性認知症の男性の実話から、③はレビー小体病(認知症の一種)の女性の原作・監修で、レビー小体病の症状である「幻視」の世界を伝えている。

 ①は、あるおばあちゃんがデイサービスの車から降りる時に悲鳴を上げ、その後怒り出したエピソードがもとだ。

「中核症状で距離感がつかめなくなっているのを、私たちは“なぜ降りられないの”となる。ビルの上から笑顔で降りろと言われても、本人にとってはとうていできない。これがもし、『大丈夫ですか?』と聞いていたら、認知症の方もなぜ降りられないかを話せ、安心につながるかもしれない」(VR事業部・黒田麻衣子氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に