口コミで1万人超が VRで認知症を疑似体験してわかったこと

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「私たちが見えているものが正しい」を大前提にするのではなく、認知症の方はどうなのかを考える。

 確かにVR体験は大きな“気づき”になった。レビー小体病に関しては、実は以前、監修者の女性を取材したことがあったのだが、彼女の話を本当に理解できていなかったと痛感した。

 母、兄、父を10年間在宅介護し、04年に介護者や介護従事者らの交流の場「つどい場さくらちゃん」を設立した丸尾多重子氏が言う。

「認知症の方を介護している家族は“なぜできないの”と怒ってしまう。でも、認知症の方自身は“悪いことを何もしていないのになぜ?”となる。その差を埋めるのに、VRは役に立つと思います。“認知症は薬ありき”という風潮に私は反対ですが、VRで認知症への理解が深まることで、それも変わっていくのではないでしょうか」

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