慢性心不全の息切れや呼吸困難 運動能力の低下に原因あり

公開日: 更新日:

 ところが、薬の処方は日本では熱心に行われているが、適切な運動による酸素利用能の改善にはほとんど力を入れられていないのが現状だ。薬で酸素輸送能は上がっても、運動しないで酸素利用能が低いままでは、慢性心不全であることは変わらず、健康で長生きは困難になる。

「慢性心不全の人は適切な運動が不可欠。ただし、自己流では効果がない。または、心臓に過剰な負担をかけ命取りになる。必ず、その人に応じた運動の種類、強さや量でやるべき」

 そこで必要になるのが運動処方箋だ。心肺運動負荷試験で有酸素運動の上限や最大運動能力など細かくチェック。専門資格である心臓リハビリ指導士らが運動処方箋を見れば、“その人に応じた運動の種類、強さや内容”が一目瞭然だ。

 病院の「運動処方外来」を受診すれば出してもらえる。ネックは、同外来の数が少ないこと。

 どこを受診すればいいか分からなければ、心臓リハビリテーションの普及などを目的として設立された「NPO法人ジャパンハートクラブ」に問い合わせるのも手だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃