子供に多い脊柱側弯症 親が知っておくべき治療のポイント

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「側彎の程度が40~60度になれば、矯正手術を行います。第2次性徴を迎えていないお子さんでは、本格的な手術は第2次性徴期後半以降にし、簡易的に脊柱を伸ばすつなぎ的な手術を行います」

 手術前に特殊な装具をすすめる医師もいる。この効果については意見が分かれている。

「装具の説明はしますが、私は特にすすめません。手術までは何をしてもいい。ただ、手術のタイミングを見逃してはいけない」

 40~60度を超えても「様子見」のままで、90度や100度まで彎曲が進んでからようやく手術を検討する人もいる。しかし、江原医師によれば、側彎の程度が軽い方が手術もスムーズにいき、脊柱の形も正常に戻りやすい。また、手術内容の選択肢も増える。

■急速に進行するケースも

 現在、広く行われている手術法は、背中を20~30センチ切開し、脊椎の両側からチタン製のインプラントで矯正固定する「後方矯正固定術」。しっかりとした矯正ができるが、背中に傷が残る。

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