子供がすぐキレる…「鼻詰まり」が脳や体に及ぼす影響とは

公開日: 更新日:

 まずは<別表>を見てほしい。子供がこのどれかに該当するようなら、鼻詰まりを疑った方がいい。子供の鼻詰まりに詳しい「鼻のクリニック東京」理事長の黄川田徹医師に聞いた。

 鼻炎で鼻腔内の粘膜が腫れて空気の通り道がふさがると、鼻詰まりが生じる。大人にも子供にも見られるが、黄川田医師は「子供の慢性的な鼻炎による鼻詰まりが脳や体に及ぼす影響は、大人とは比較にならないほど大きい」と指摘する。

 鼻炎治療は、まず薬と鼻洗浄。改善が見られなければ手術が検討される。しかし、小児に対しては「薬で十分、手術まで行う必要がない」という考えが一般的だ。子供の鼻詰まりの深刻さが医師の間でも周知されていないのに加え、小さな鼻の中での手術は高度な技術が要求されるからだ。

 しかし、黄川田医師は、脳や体が盛んに発育している4歳から7歳児の時期にこそ鼻詰まりの治療に取り組むことが重要と考え、小児でも安全に受けられる手術法を確立。薬では良くならない鼻炎に対して用いている。

「子供の場合、体の成長を待ってから治療しても、それ以前に受けたダメージを取り戻すのは非常に困難だからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃