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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

急性心筋梗塞や脳梗塞の死亡数が男性より少ないのはなぜだ

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 高脂血症を放っておくと、次第に血管の内側にコレステロールや脂肪がこびりついて、動脈硬化が進むといわれています。それがさらに進むと、血管が詰まりやすくなるため、急性心筋梗塞脳梗塞のリスクが高まります。

 急性心筋梗塞の患者は、中高年男性が8000人もいるのに対して、女性はわずか1000人にとどまっています。死亡数でも3684人対660人と、女性のほうが圧倒的に有利な数字が出ています。また脳梗塞に関しては、中高年男性の患者数が約6万4000人に対し、女性は3万4000人。死亡数では男性684人対女性227人となっています。

 つまり脂質異常症がもたらす怖い病気については、かなり大きな男女差がついてしまっているのです。「女性のほうが脂質異常症を放置せず、真面目に治療を受けているからだ」と結論づけるのは短絡的に過ぎますが、われわれ男性も少し見習ってみるほうがいいのかもしれません。

【連載】中高年女性がかかりやすい病気

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