塩分控えめ「機能性塩」使用を注意しなければならない人

公開日: 更新日:

■商品には「注意書き」もあるが…

「海外では早くから機能性食塩が販売されていますが、その商品表示には『正常で健康な人が使用する物で、ナトリウムやカリウムの摂取量を制限されている人は医者の許可なしに使ってはいけません』『この製品を使う前に、ナトリウムかカリウムの制限食が必要かどうか医者に相談してください』『いくつかの利尿薬を飲んでいる人には適当ではない』などと書かれています」(橋本氏)

 腎臓生理学が専門の今井正・元自治医科大学名誉教授も、日本海水学会誌に「健康な人がナトリウムを制限するために半量をカリウムで置換したこの代替塩を使うのはまだ危険性は少ないが、カリウム制限を必要とする病態時に代替塩として使用するのは極めて危険である。ましてや腎不全時の浮腫に使うなどというのは殺人行為に等しい」と述べている。

 もちろん、日本でも機能性塩のパッケージなどには「本製品にはカリウムが含まれていますので、腎臓病の方や食事治療中の方は、医師にご相談の上、ご使用ください」などと書かれているが、気付かない人も多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず