塩分控えめ「機能性塩」使用を注意しなければならない人

公開日: 更新日:

 減塩パン、減塩漬物、減塩ラーメン……。いま、世を上げて減塩運動が行われている。目的は高血圧予防。塩分(ナトリウム)を取り過ぎると血液のナトリウム濃度を一定に保とうとして水分を取る。すると、血液量が増え、末梢血管の壁にかかる抵抗力が高くなり、血圧を上げる。ならば、塩分である塩化ナトリウムの摂取量を減らせばいい、という理屈だ。

 その影響で最近人気になっているのが、おいしさは変わらず「塩分控えめ」をうたう機能性塩だ。しかし、この機能性塩を取り続けることは一部の人にとって危険ではないのか、という声がある。どういうことか。

 本来、塩の成分のほとんどは塩化ナトリウムだ。機能性塩はその半分を塩化カリウムで補っている。

 カリウムには利尿効果があり、尿の排泄と共にナトリウムを排泄し、血液量を少なくすることにより血圧を下げる働きがある。塩化カリウムは苦味のある塩味をもつ。これが機能性塩の味を大きく変えず、血圧を下げられる仕組みだ。

 しかし、この「塩分控えめ」の機能性塩は健康な人はまだしも、腎臓の機能が低下している人が使うのは問題があるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景