専門医も大きな一歩と…「掌蹠膿疱症」の最新治療薬とは

公開日: 更新日:

「骨関節症状が出始めたら早期に治療を開始することが重要です」

 これまでの治療は、掌蹠膿疱症の発症にかかわると考えられている「扁桃炎や歯性病巣など病巣」「喫煙」「金属アレルギー」を取り除き、外用ステロイド薬や外用活性型ビタミン、紫外線療法、レチノイドが用いられる。しかし、ステロイド外用薬などの薬は骨関節症状への効き目はなく、中等症から重症例の患者は、症状コントロールが非常に難しかった。

 今回承認された生物学的製剤「グセルクマブ(商品名トレムフィア)」は、従来薬で効果が十分に認められない人に適用される。しかも効果は高く、先に紹介した30年来の患者も「今後、生物学的製剤を使う予定」とのことだ。

 照井教授によれば、掌蹠膿疱症は薬の開発が遅れていて、研究者が国内外で少なかった。しかし、東京オリンピックが開かれる頃には、その状況が変わっていることが期待される。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった