専門医も大きな一歩と…「掌蹠膿疱症」の最新治療薬とは

公開日: 更新日:

「骨関節症状が出始めたら早期に治療を開始することが重要です」

 これまでの治療は、掌蹠膿疱症の発症にかかわると考えられている「扁桃炎や歯性病巣など病巣」「喫煙」「金属アレルギー」を取り除き、外用ステロイド薬や外用活性型ビタミン、紫外線療法、レチノイドが用いられる。しかし、ステロイド外用薬などの薬は骨関節症状への効き目はなく、中等症から重症例の患者は、症状コントロールが非常に難しかった。

 今回承認された生物学的製剤「グセルクマブ(商品名トレムフィア)」は、従来薬で効果が十分に認められない人に適用される。しかも効果は高く、先に紹介した30年来の患者も「今後、生物学的製剤を使う予定」とのことだ。

 照井教授によれば、掌蹠膿疱症は薬の開発が遅れていて、研究者が国内外で少なかった。しかし、東京オリンピックが開かれる頃には、その状況が変わっていることが期待される。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償