専門医も大きな一歩と…「掌蹠膿疱症」の最新治療薬とは

公開日: 更新日:

 だから、掌蹠膿疱症が疑われる症状がある人はもちろん、従来の治療法が効かなかったからと良くなることをあきらめていた人は、掌蹠膿疱症を多数診ている皮膚科を今、受診すべきだ。

 掌蹠膿疱症の皮膚症状は、冒頭で述べた通りだ。水虫と見間違うケースがあるかもしれないが、真菌のチェックで鑑別診断ができる。手のひらや足裏などに水疱ができる「汗疱」という病気は、症状が掌蹠膿疱症と非常に似通っているため鑑別診断が難しい。しかし、膿疱がある、または水疱の中央に膿疱があるかないかで見分けがつく。“ある”なら、掌蹠膿疱症だ。

 一方、見落としがちなのが骨関節症状。

「患者の4~30%で骨関節の炎症を伴うといわれ、中等症以降の患者が多い施設では50%近くに見られます。主に胸肋鎖関節の症状で、前胸部が痛む。心臓病だと思う人もいます。単純X線検査では、初期の病変を見逃しやすく、炎症を反映しやすい骨シンチ検査が有用です」

 骨関節症状が進むと、骨破壊で歩けなくなることがある。研究では、重症度と関係なく、骨関節症状が生活の質(QOL)を下げることが明らかになっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景