梅毒<2>見落とされがち 正確な診断には正直な告白が不可欠

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 近年、患者が急増中の「梅毒」(昨年は6700人以上)。しかし、1960年代後半から患者数が減少を続けていたことから、「昔の病気」と思い込んでいる人が多い。それに若い医師は診療経験がほとんどないので、受診しても見落とされやすい。

 症状は感染から4週間前後で表れるが、体内に抗体ができるのは6週間後ぐらいなので検査をしても陽性にならないことがある。症状は極めて多彩で「偽装の達人」といわれる。どんな症状に注意するべきなのか。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が言う。

「見逃してはいけない初期症状(早期第1期)は、性器や肛門周辺の病原体が侵入した部分の『しこり(初期硬結)』や『潰瘍(硬性下疳=げかん)』です。加えて、股間のリンパ節が腫れることがあります。しかし、多くが痛みなどの自覚症状がないので気づきにくいのです」

 性感染症を疑うポイントは、「いつ」「どこで」「誰と」「何をしたのか」。受診時に医師にきちんと伝えないと見落とされる可能性がある。尾上院長は過去に、こんなケースがあったという。

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