女性不妊の新治療 月経血の幹細胞を使う子宮内膜再生増殖法

公開日: 更新日:

 女性不妊の原因のひとつに「着床不全」がある。女性は排卵すると黄体ホルモンが分泌され、子宮内膜を厚くして受精卵の受け入れ準備を始める。そこに受精卵がやってきて、子宮内膜の1カ所に定着したら“着床”となり、妊娠が成立する。

 着床不全は主に、加齢などの原因で子宮内膜が十分に機能しない(子宮内膜不全)、もしくは受精卵の質の低下によって起こる。子宮内膜不全に対しては、これまで血流改善療法やホルモン補充療法などが行われてきたが、効果的な治療法がないのが現状だ。

 そこで近年では、さまざまな細胞に分化できる「幹細胞」を利用した新たな治療法の開発が期待されている。

 不妊治療専門施設「はらメディカルクリニック」(東京都渋谷区)が、今年2月から臨床研究の参加者募集を始めた「子宮内膜再生増殖法(ERP)」もそのひとつ。同院の原利夫院長が言う。

「子宮内膜の再生のために幹細胞を用いるのですが、幹細胞自体を使うわけではありません。幹細胞を培養したときにできる上澄み液(上清液)には、サイトカインや成長因子など数多くの有効成分が含まれます。その液を子宮内に注入して、内膜を再生、蘇えらせるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  3. 3

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 4

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  5. 5

    SNSで大バズリ! 高市首相の「激ヤバ発言動画」発掘がブームに…中には悪質な切り取りも

  1. 6

    『ヘイ・ブルドッグ』ポールの見事なアドリブに感じるコーラスグループのすごみ

  2. 7

    有望高校球児の進路事情に異変! 青学大は「ドラフト指名と同等の価値」「明大より上」とプロスカウト

  3. 8

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  4. 9

    新庄日本ハム舵切り「2位シフト」 騙し騙し起用の万波中正をついに登録抹消

  5. 10

    東京・銀座、KK線再生で誕生、東京スカイコリドーは高さ8.5メートル天空の遊歩道