AIで糖尿病を予測 3年以内の発症リスクを瞬時に表示する

公開日: 更新日:

 AI(人工知能)を使った医療への応用が数多く進められている。国立国際医療研究センター(東京都新宿区)が昨年10月にホームページ上に公開したのが、糖尿病の発症リスクをAIが予測する「糖尿病リスク予測ツール」だ。

 国内では、糖尿病が強く疑われる人が約1000万人、糖尿病の可能性を否定できない人が約1000万人と推定されている。この“AI予測”によって、糖尿病への関心が高まり、予防のための食事運動などの生活習慣の改善につなげてもらうのが狙いだ。

 本ツールはソフトウエア会社と共同開発したもの。同センターの担当者である疫学・予防研究部の溝上哲也部長が言う。

「使い方は簡単で、ツールの項目に予測に必要な情報を入力するだけです。年齢、身長、体重、血圧、喫煙習慣などの全12項目の基本データだけでも予測できますが、追加項目として空腹時血糖やヘモグロビンA1cなどの血液データ全9項目を入力すれば、さらに精度の高い予測ができます」

 結果は瞬時に表示され、「3年以内に糖尿病を発症する確率(%)」とともに、「同性・同世代との相対的なリスクの比較(%)」がグラフ上に示される。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞