花粉症の素朴な疑問…例えば「耳の穴のかゆみ」対策は?

公開日: 更新日:

 花粉症の薬は、花粉が飛散し始める2週間前から服用しなくては効果が十分に出ない――。こんな話を花粉症の取材中、医師からよく聞いた。しかし、実際はどうなのだろうか?

「本格的な飛散期の前から薬を服用し始めることを『初期療法』と呼ぶのですが、確かに以前はよく言われてましたね。ガイドラインにもそう書かれていました」

 こう話すのは、日本医科大学耳鼻咽喉科准教授・後藤穣医師。ただし、新しい薬では2週間前から飲む必要がなく、症状がまだ軽い段階から服用するという意味で「初期療法」は使われているという。

 “新しい薬”とは、「第二世代後期(非鎮痛化)の抗ヒスタミン薬」のこと。それまでの抗ヒスタミン薬と違い、眠気の副作用が格段に出にくい。ほぼ眠くならない薬もある。なお、花粉症治療薬は〝新しいほど値段が高い〟というわけではなく、新しい方がかえって安い場合もある。効果と副作用、そして値段の三方向から見ても、新しい薬の方が“お得”かもしれない。

 素朴な疑問として、もう2点、後藤院長に質問した。まず、「やっぱり花粉症の薬で眠くなる」という人はどうすればいい?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性