伊東の断食道場「やすらぎの里」は疲れたサラリーマン向き

公開日: 更新日:

 太陽あふれる伊豆半島の東海岸。伊東を少し越えた浮山温泉郷の一角に「やすらぎの里」はある。マスコミや口コミで断食道場として人気が広まった温泉宿だ。

 東洋医学に造詣が深い大沢剛さんが2000年から始めている。

「マスコミでは“断食道場”と紹介されることが多いのですが、あくまで地元産の有機無農薬の旬の野菜など“おいしい”料理を食べ、ゆっくり温泉につかって心と体をリフレッシュしてもらおうという宿です。ですので、希望する方には断食のお手伝いもします、というスタンスのつもりです」(大沢さん)

 実際のところ、「断食」だけではなく、半日断食と小食を組み合わせた「デトックス」、野菜中心の健康食を食べる「食養生」など多彩な宿泊プランがある。その中でも断食プランは人気だが、空腹時のイライラをやわらげるため、温泉につかったり、アロママッサージを受けたり、必要に応じて腸マッサージや電気治療、ヨガなどでリラックスする。

 8割の客が利用するという断食1週間プラン(日曜スタート=6泊7日)の内容は、朝6時半から目覚めのヨガで体を起こし、その後は日替わりマッサージ、夜は座学などで過ごす。口にするのは、最初のうちは酵素ジュース、ニンジンとショウガのスムージー、みそ汁のみで、徐々に簡単な回復食に移行していく。

「最後の日である土曜日には、皆さん目を輝かせて帰っていきます。すべてに満たされた世の中ですが、断食によって食事のありがたさ、“おいしさ”が理屈なしに体で分かります」(大沢さん)

 疲れたサラリーマンにはぴったりの宿だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言