慢性的な痰が喉に…CT検査で調べるのは「鼻」と「肺」

公開日: 更新日:

 肺気腫と慢性気管支炎を総称して、慢性閉塞性肺疾患(COPD)といいます。たばこの生活習慣病ともいわれ、進行はとてもゆっくり。息切れや息苦しさのほか、慢性的な痰や咳を伴います。

 たばこそのものが痰や咳を起こしますから、病気を連想しにくいのです。

 こちらの病気をチェックするときは、何よりも呼吸機能検査のスパイロメトリーで、胸のCT検査も重要です。スパイロでは、1秒に吐く量を調べて、全体の70%を下回るとよくありません。

 気管支の炎症によって組織の破壊が進むと、痰に血が混ざることがあります。その場合は、気管支拡張症が疑われ、造影剤を用いたレントゲン検査をプラス。

 こうしてみると、慢性的に痰が長引く病気は、こじれると厄介なことが分かるでしょう。痰はありふれた症状ですが、軽く見ないこと。後鼻漏がある人は、すぐに検査を受けることが無難です。
梅田悦生・赤坂山王クリニック院長

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か