野菜保存をイチから見直す 疲労回復への冷蔵庫レイアウト
台所で大きな存在感を示す冷蔵庫。この中の「レイアウト」をどうするかで、体の元気度が変わってくる。
「疲労回復には野菜のビタミン類摂取が大事です。間違った保存方法では鮮度が早く落ち、これらの栄養素が減ってしまいます」
こう指摘するのは、管理栄養士で横浜創英短期大学名誉教授の則岡孝子氏。ポイントは何か?
【冷蔵保存】
野菜が活発に細胞分裂を繰り返す成長点をカットし、紙とポリ袋で包んで冷蔵庫の野菜室へ。「育った状態」で保存するのがベストだ。
「成長点は、葉や茎の先、芯などにあります。紙などで包むと野菜の呼吸を適度に妨げ、ビタミンCや糖分を消費するのを避けられます」
常備菜でいうなら、ニンジン、大根、カブは葉を切り落として別々に。大根など丸ごと使い切れない時は、切断面をラップで覆い、ビニール袋で包む。キャベツは芯をくり抜いて濡れティッシュを詰め、ラップとビニール袋で包む。上に向かって成長する野菜(ホウレン草、大根、長ネギなど)、枝やつるにぶら下がっている野菜(キュウリ、インゲンなど)は、「立った状態」が育った状態なので、立たせて保存する。