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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

「間食」には2つのメリット うまく取り入れるコツは?

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 彼の場合、朝食から昼食までの時間が8時間。昼食から夕食までの時間が7時間。空く時間がだいたい均等ですが、サッと済ませたい朝食はどうしても簡単な内容にせざるを得ず、昼食時は空腹でつい「ご飯大盛り」を頼みたくなってしまう。 また、夕食も、現代のビジネスパーソンにしてはそう遅い時間ではありませんが、翌朝が早く、11時前には寝たいことを考えると、消化の良いメニューを少量食べる程度にしたい。

 そこで、彼は9~10時と16~17時の2回、カカオの含有率が高いチョコレートを1個、食べるようにしています。すると空腹が抑えられる。

 この男性のような間食の取り方は、悪くはないです。理由は2つあり、ひとつは、食べ過ぎを抑えられること。もうひとつは、血糖値の急上昇を回避でき、吸収を抑えられること。空腹時間が長く続いた後に食事をすると、血糖値が急上昇し、急降下します。これが血管にダメージを与えるため、血糖値の変動はあまり大きくしないようにすべきです。

「1日3食、規則正しい食事を」と言われるのですが、一般的な会社勤めの人には難しい。通勤時間の関係で朝食をかなり早く取らなければならなかったり、残業が当たり前の職場では夕食が21~22時を回り、昼食から時間が経ってしまったりということは、よくあるでしょう。むしろ、「朝食7時、昼食正午、夕食18時」といった理想的な食事スタイルを持てる人がどれだけいることか。

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