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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

健康寿命のカギ“ABC”は冬に悪化 糖尿病患者の調査で初確認

公開日: 更新日:

 健康診断や人間ドックは、健康管理のためにぜひとも受けてほしいですが、「1年に1度」という性格上、どうしても限界があります。過去1~2カ月の血糖の平均値を示すヘモグロビンA1c(HbA1c)、血圧、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の3つは、季節によって数値が変動するからです。

 私たちが糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)と共同で行った研究に「ABC Study JDDM49」があります。ABCの「A」はHbA1c、「B」はBlood pressure、つまり血圧、CはLDLコレステロールのことです。これらの数値が、一年の間でどう変動するかを調べたのです。

 この研究は、日本国内の診療所から登録された2型糖尿病患者10万4601人のデータから、「2013~14年の24カ月に12回以上通院」「この間にHbA1c、血圧、悪玉コレステロールを測定していた」に該当する4678人のデータを抽出しました。

 そして、4678人がどれくらいHbA1c7%未満、血圧130/80㎜Hg未満、LDLコレステロール100未満の目標を達成できているかを調べました。

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