著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

基準値を超えずにギリギリセーフが長年続くと危険なワケ

公開日: 更新日:

 健康診断や人間ドックは一般的に、春から初夏にかけて行われることが多いです。1年に1回の「頑張り時」を終えて、ホッとしている人もいることでしょう。しかし、せっかく健診を受けたのですから、ぜひ、その結果をいい方向に活用していただきたいと思います。

 血糖値の判定を行う代表的な検査は、空腹時血糖値、75グラム経口ブドウ糖負荷試験、ヘモグロビンA1c(HbA1c)です。このうち健診や人間ドックで受けるのは、空腹時血糖値とHbA1cですね。

 これらの検査の結果から「糖尿病型」となるのは、空腹時血糖が126㎎/デシリットル以上、あるいはHbA1c6.5%以上。HbA1c6.5%未満で110~125㎎/デシリットル以上は糖尿病の疑いが否定できない「境界型」です。

 境界型の方は、健診の担当医から「再検査として、75グラム経口ブドウ糖負荷試験を受けるように」といったことが言われているはずです。

 そして空腹時血糖値109㎎/デシリットル以下は「正常型」の域に入りますが、100~109㎎/デシリットル、あるいはHbA1c5.6~5.9%は、将来的に糖尿病を発症するリスクが高いグループになります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に