腎臓は人体の要…熱中症による腎機能低下には要注意

公開日: 更新日:

■炎天下で活動する人は横紋筋融解症のリスクも

 熱中症腎臓の機能が急激に低下すれば、状況によっては緊急に透析療法を行わなければならないこともある。

 炎天下で体を動かさなければならない人の腎臓はさらなる危険にさらされる。熱で筋肉の細胞が融解・壊死して筋肉の細胞内の物質(ミオグロビン)が血液に流れる横紋筋融解症になる恐れがあるからだ。

「ミオグロビンが大量に血液中に流れ出ると、尿から必要な成分を再吸収する尿細管を閉塞させて急性腎不全を起こすことがあります。呼吸筋が損傷して呼吸が困難になったり、血液循環量の減少によるショックが出たり、高カリウム血症による急な心肺停止などが起こる可能性もあります」

 こうしたリスクは年齢とともに高まることを忘れてはいけない。

「腎臓は我慢強い臓器で機能が低下してもなかなか自覚症状は出てきません。健康な人の場合、腎機能は20~30歳ごろがピークで年齢とともに少しずつ低下していきます。自覚症状は正常時の30%以下しか働かない腎不全になるとだるさやむくみ、貧血といった不快症状が起きやすくなるものの、10~20%程度になっても症状を自覚しない人もいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状