数字で読み解く熱中症対策のヒント 肌着の着方も要工夫

公開日: 更新日:

「めまいや立ちくらみが初期症状で、運動している人なら足がつったりします。そういうときなら、クーラーの効いた室内で体を冷やせば回復します。水分補給はもちろん、梅干しや塩入りキャンディーなどで電解質の補給も欠かせません」

 汗かきの人だと、汗1リットルに塩分3~4グラムが失われる。一般に血液1リットル中には、9グラムの塩分が溶けているというから、3分の1が流出したことになるので大変だ。水1リットルに梅干し2個が経口補水液と同じ濃度の塩分量で体に吸収されやすい。

 衣服の熱中症対策は、半袖半ズボンが一番だが、サラリーマンはそうもいかない。そこで、工夫がいる。

「速乾や吸湿などの機能性肌着は、今や定番。高齢者は、昔からの習慣で綿の肌着を使用されている方が多いですが、熱中症対策なら機能性肌着に切り替えるのがベターです。その着方によって体温が変わりますから、試してみるといいでしょう」

■綿とポリエステルの体温上昇の違いは?

 神戸女子大の平田耕造教授は、綿100%とポリエステル100%の肌着で、発汗に伴う深部体温の変化をチェック。注目はその着方で、それぞれの素材の肌着を、皮膚とのゆとりがある着方と、密着した着方で、足湯状態で深部体温を41度にそろえてから比較した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった