数字で読み解く熱中症対策のヒント 肌着の着方も要工夫

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「めまいや立ちくらみが初期症状で、運動している人なら足がつったりします。そういうときなら、クーラーの効いた室内で体を冷やせば回復します。水分補給はもちろん、梅干しや塩入りキャンディーなどで電解質の補給も欠かせません」

 汗かきの人だと、汗1リットルに塩分3~4グラムが失われる。一般に血液1リットル中には、9グラムの塩分が溶けているというから、3分の1が流出したことになるので大変だ。水1リットルに梅干し2個が経口補水液と同じ濃度の塩分量で体に吸収されやすい。

 衣服の熱中症対策は、半袖半ズボンが一番だが、サラリーマンはそうもいかない。そこで、工夫がいる。

「速乾や吸湿などの機能性肌着は、今や定番。高齢者は、昔からの習慣で綿の肌着を使用されている方が多いですが、熱中症対策なら機能性肌着に切り替えるのがベターです。その着方によって体温が変わりますから、試してみるといいでしょう」

■綿とポリエステルの体温上昇の違いは?

 神戸女子大の平田耕造教授は、綿100%とポリエステル100%の肌着で、発汗に伴う深部体温の変化をチェック。注目はその着方で、それぞれの素材の肌着を、皮膚とのゆとりがある着方と、密着した着方で、足湯状態で深部体温を41度にそろえてから比較した。

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