サラダではスッキリしない 「便秘の勘違い」を医師が解説

公開日: 更新日:

「食物繊維を意識して食べている人は非常に少ない。また、食物繊維というと野菜を思い浮かべるからか、『サラダを食べています』とよく言われますが、生野菜の場合、食物繊維としての摂取量は大したことはありません。キノコ類、ゴボウなどの根菜類、大豆・大豆加工食品などが食物繊維を多く含む食材で、ひとつのものを取り続けるのではなく、バランス良く選ぶのがポイントです」

「便がたまる食生活」に加え、神山医師が勧めるのは、「便の様子を毎回チェックする」。バナナ状の便が理想的だが、そうでなくても、便の様子を見れば、何が問題かを推測できる。

「問題視されがちな刺激性下剤も、限定的な使い方であれば、飲んでも構わないと思っています。ただ、便の様子は確認してほしい。下剤で水状の便しか出なければ、食物繊維の摂取量が少なく便の材料がないと判断できます。一方、排便の初めにコロコロした硬い便が出ると便秘と判断しがちですが、最終的な便が軟便となっている場合は、やはり食物繊維不足が原因のことが多いので注意が必要です。便を見て、問題点を把握し、そこから変えていくのです」

 ただし、食生活を変えても排便困難が続くようなら、何らかの病気が隠れている可能性もある。専門医の受診が必要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも