「放射線治療」の最前線 今や正常組織にダメージを与えず

公開日: 更新日:

■キーワードは「IMRT」と「定位照射」

 放射線治療は、高精度の機器の登場で、正常組織にダメージを与えず、がんに強力に放射線を照射できるようになった。高精度放射線治療には、「強度変調放射線治療(IMRT)」と「定位放射線治療(以下、定位照射)」がある。

「IMRTは、放射線強度に濃淡をつけられます。たとえば頭頚部がんに放射線を照射する時、脊髄と唾液腺は守りたい。IMRTならそれが可能です。一方、定位放射線は多方面からがん一点に放射線を高い精度で集中させる治療法です」

 IMRTは体中のあらゆる臓器に適用可能。一方、定位照射は肺がん肝臓がんに用いられるが、今は「動体追尾照射」という方法もあり、大きな役割を果たしている。

「肺や肝臓のがんは、呼吸でがんの位置が大きく移動することがあり、移動量を含めた広い範囲に照射せざるを得ませんでした。しかし、動体追尾照射でがんを追いかけ照射できる。照射範囲を狭くでき、不要なところに放射線を当てない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か