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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

これまでなかったピーナツアレルギー治療薬の認可に期待

公開日: 更新日:

 アメリカで120万人の子供たちが抱えているといわれる「ピーナツアレルギー」を治療する薬が発売間近と報道され、大きな話題になっています。

 ピーナツアレルギーは、最初は湿疹程度の軽い症状でも、次には呼吸困難という重い症状を引き起こすため、食物アレルギーの中でも特に恐れられています。しかし決め手となる治療法はなく、ピーナツアレルギーと診断された患者には、呼吸困難などになった時に足に注射する「エピペン」というアドレナリン薬が処方されるにとどまっています。

 アメリカではピーナツアレルギーで亡くなる子供は1年に4人程度ですが、それでも親たちのピーナツへの警戒は強まる一方で、ある学校のカフェテリアからピーナツが消えたり、公共の場所へのピーナツの持ち込みを禁止しようという動きもあると伝えられています。しかし、専門家は「ピーナツをまったく食べなければ免疫ができず、より激しいアレルギー症状を引き起こす恐れもある」としています。

 そこで今、販売認可を待っているのが、史上初のピーナツアレルギー治療薬「パルフォルジア」です。といっても、アレルギーを完全に治癒できるわけではなく、アレルギー症状を緩和するのが目的の「経口免疫治療薬」です。

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