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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

病院うるさすぎ…警報音1日700回の8割が間違いという現実

公開日: 更新日:

 アメリカの病院で問題になっているのが「病院の騒音」です。調査によれば、病室の昼間のノイズレベルは57~72デシベルで、WHO(世界保健機関)が定めた数値35デシベルを大きく上回っています。

 その原因になっているのは、点滴や人工呼吸器からの音、患者の体に接続された機器の警報音、ナースコールの呼び出し音、人の会話やスピーカーからのお知らせ、IDスキャナーの電子音、物を運ぶカートのガラガラという音など。

 常に鳴り続ける音が、患者にとっては回復に必要な休息の妨げになっているだけでなく、看護師にとってはストレスや疲労の原因になっているといいます。

 特に1人の患者が1日に聞く警報音は約700回で、「その8割以上は間違い」という数字があるほど。それを知る看護スタッフは本当の警報に対しても鈍感になり、反応が遅れ、医療事故の原因にもなりかねないと指摘されています。

 こうしたノイズを減らそうという動きが全米の病院で広がりつつあります。新たな技術によるコミュニケーションシステムの改善、小規模なナースステーションの分散配置、音が響かない床材への交換も含まれています。

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