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北沢伊斉藤歯科医院院長

1977年7月8日、長野県生まれ。斉藤歯科医院院長。2003年に日本大学松戸歯学部を卒業。同年から同院に勤務し、13年から院長に就任した。若手歯科医師に向けたセミナーの講師を務め後進の育成にも取り組んでいる。日本口腔インプラント学会専門医。千葉県歯科医師会所属。

インプラント治療はきちんとした学会に所属する専門医を選ぶ

公開日: 更新日:

【Q】インプラントに関して信用できる先生を見極める方法はありますか?

【A】大きな広告を出していたり、ホームページで過剰な宣伝をしているところは注意したほうがいいでしょう。「症例数」や「出身大学」「肩書」なども判断基準になりません。経験が少ない先生より経験豊富な先生にお願いした方がいいように思いますが、数だけでは判断できないのです。

 少し怖い話ですが、2007年5月、インプラント治療中の死亡事故が発生しました。その医院は症例数が多く、有名でした。死因は窒息死で、舌動脈を傷つけて出血し、口腔内以外への出血も起こり、気管切開を行わなかったためだと考えられます。インプラントの手術を行うときは必ずCTを撮影し、そのデータをもとに埋入シミュレーションを行ってドリルの切削手順や方向、深度の確認をしますから、このような事故はあり得ません。シミュレーションが適切に行われなかった可能性もあると思います。

 来院された患者さんのお話ですが、インプラントを検討中に専門性が高そうに見える「○○インプラント研究所」の所長に説明を受けたそうです。あまりいい印象を受けなかったので帰宅後にホームページを見たところ、会員はその先生ただひとり……。最近では、1日講演を聞くだけで専門医の資格が得られる、うさんくさい学会も存在しますのでご注意ください。

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