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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

胃がん<3>膵がん手術は経験値の高い病院を推薦しているが…

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 つまり病院の規模よりも、経験数の多い病院で、経験値の高い外科医に執刀してもらうほうが大切というわけです。

 では胃がんはどうでしょうか。

 しかし開腹手術に関する記述はありません。胃がんの開腹手術はすでに十分確立されているため、病院や外科医による違いは大きくないのかもしれません。

 ただし腹腔鏡手術に関しては要注意です。ガイドライン(18年版)では、ステージⅠの腹腔鏡下胃全摘について「この術式に習熟した医師本人、またはその指導下に行うことを推奨」しています。同じくステージⅠの部分切除では「経験数が少ないと術後合併症が多いという報告もあり、各施設において習熟度に応じた適応基準を設けるべきだ」と書かれています。胃がんの腹腔鏡手術も、やはり経験が豊富な病院・医師を頼ったほうが成功率が高く、予後がよさそうです。

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