著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

専門誌で論文報告 野菜や果物は白内障の予防に有効なのか?

公開日: 更新日:

 目の中でカメラのレンズのような役割を担っている水晶体。この水晶体が加齢とともに白く濁ってしまい、視野がかすんだり、ぼやけたりする病気を白内障と呼びます。その原因については明確なことは分かっていませんが、抗酸化成分を豊富に含む野菜や果物を食べることが予防に有効ではないかと考えられてきました。

 そんな中、野菜や果物の摂取量と白内障のリスクの関連を検討した研究論文が日本疫学会誌の電子版に2019年12月14日付で掲載されました。

 この研究では白内障を経験したことのない45~74歳の日本人7万1720人が対象となりました。研究参加者に対して食品の摂取状況を調査し、野菜や果物の摂取量が多い集団から少ない集団まで4つのグループに分け、白内障の発生率を比較しています。なお、研究結果に影響しうる年齢、飲酒・喫煙状況などの因子で統計的に補正して解析されました。

 5年間にわたる追跡調査の結果、男性における白内障リスクは、野菜の摂取量が最も低い人に比べて、最も多い人で23%少ない傾向にありました。この関連性は特にアブラナ科の野菜摂取で強く、最も少ない摂取量の人と比較して、最も摂取量の多い人では26%、統計的にも有意に白内障リスクが減るという結果です。

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