著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

中年期の体重増加は要注意!死亡リスクが2割アップする

公開日: 更新日:

 体格を表す指標にボディーマス指数(BMI)があります。BMIは体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割ったもので、一般的には18・5~25が正常と判断されます。中年期で体重が増えることは健康に悪いイメージがありますが、高年期で痩せてくる状態も健康的とは言えないかもしれません。そんな中、英国医師会誌にBMI変化と健康状態の関連性を検討した研究論文が2019年10月16日付で掲載されました。

 この研究は米国の国民栄養調査に登録されている3万6051人を対象としたもので、25歳時(若年期)、研究開始から10年前(平均47歳:中年期)、研究開始時(平均57歳:高年期)におけるBMIが調査されました。得られたBMIの情報をもとに、被験者を正常もしくは低体重群(BMI25未満)、過体重群(BMI25~29・9)、肥満群(BMI30以上)の3つの集団に分類し、死亡リスクを検討してます。なお、研究結果に影響しうる、年齢、性別、身体活動量、飲酒・喫煙習慣などの因子について、統計的に補正をして解析されました。

 平均12・3年にわたる追跡調査の結果、若年期から中年期にかけて肥満でない状態から肥満になった人は、正常もしくは低体重を維持した人と比較して、総死亡リスクが22%、心臓病による死亡リスクが49%、統計学的にも有意に増加しました。他方、中年期から高年期にかけて肥満から肥満でない状態になった人は、正常もしくは低体重を維持した人と比較して、総死亡リスクが30%、心臓病による死亡リスクが48%、統計学的にも有意に増加しました。

 もちろん、本研究結果のみで因果関係を論じることは難しいように思いますが、特に若年期から中年期の体重増加には注意が必要かもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に