元広島・北別府さん襲った成人T細胞白血病とはどんな病気

公開日: 更新日:

 ATLはかつて、「九州の沿岸地方の風土病」といわれた白血病で、発病していないキャリアは、九州・西南沿岸地方に集中していたが、人口の流動化によって九州・西南沿岸地方だけでなく、関西、首都圏など全国に広がっている。最近は母子感染予防対策などによって、新たにキャリアは減少しているが、それでも全国で約100万人と推定されている。

 日刊ゲンダイ連載がんと向き合い生きていく」の中で、かつて都立駒込病院名誉院長の佐々木常雄氏は、「ATLが発症した場合の病態は多様で、進行が速い場合と穏やかな場合があり、急性型、リンパ腫型、慢性型、くすぶり型に分類されます。治療法は、CCR4抗原がある場合は分子標的薬『モガムリズマブ』の使用が可能です。薬物併用療法は進歩していて、いろいろな工夫がなされています。また、治癒が期待できる同種造血幹細胞移植も検討されます」と話していた。

 ちなみに、同じALTを2009年に発症した元宮城県知事の浅野史郎(71)氏は2年間の闘病の末、復活している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北