著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

新型コロナ感染拡大防止 なぜ「ここ1、2週間が最重要」か

公開日: 更新日:

 安倍首相が新型コロナの感染拡大防止のためには「ここ1、2週間が極めて重要」として、全国の小中高校を臨時休校にするよう、要請しました。なぜでしょうか?

 感染症にかかった患者が、周囲の何人に感染させるのか、を示す指標を「基本再生産数」と呼びます。麻疹で12~18、風疹6~7、季節性インフルエンザ2~3、MERS0・8とされています。

 新型コロナは当初、2・2程度とされていましたが、さらに高いと考えた方がいいでしょう。

 理由は2つあります。1つは、当初は症状のない時期には、ほとんど感染しないと考えられていましたが、今では無症状の時期の感染が多く報告され、院内感染が増えているからです。

 もう1つは、いったん遺伝子検査で陰性となった後で、再度陽性となるケースも複数報告されていて、これは一部に持続性の感染がある、という可能性を示しているからです。仮に持続感染している無症状の患者さんからも感染する可能性があるとすると、14日間の健康観察期間は大幅に見直さなければなりません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ