感染の中心は欧州へ…日本人の生活習慣が拡大防止に効果

公開日: 更新日:

 イタリア政府は、ハグやキスを禁止する法令を出した。各国とも、握手を含めた身体接触を、できる限り避けるよう呼びかけている。それに忠実に従う国民がどれほどいるか、大いに疑問だ。

「ヨーロッパやアメリカでは、感染者が指数関数的に増加し続けています。これは、基本再感染数(1人の感染者が平均で何人の非感染者にウイルスをうつすかを表す指数)が、1よりも大きいことを意味しています。このまま推移すれば、国民の過半数に感染が広まるのは時間の問題です。日本でも、じわじわと感染者が増え続けています。しかしその動きはかなり緩慢です。3月5日以降の新規感染者は、1日当たり45±15人程度で推移しており、かなりよく持ちこたえています。基本再感染数は、実質的に1前後にとどまっているはずです」

 握手やハグよりもお辞儀。マスクが買えなければ手作りでしのぎ、手洗いにも熱心という日本人の生活習慣と気質が、コロナの拡大防止には、かなりの効果を発揮しているように見える。

中国韓国は、初動を含む人的ミスが重なった結果、感染を拡大させてしまいました。しかし日本と同様、身体接触の習慣がない上に、マスクと手洗いの徹底と、集会やイベントの禁止・自粛が功を奏したようで、かなり落ち着いてきました。また台湾は当初から、マスク着用、アルコールによる手指消毒、ホテルや空港などでの検温などを徹底しています」

 新型コロナは手ごわいが、他人との身体接触を避け、マスクと手洗いの習慣を維持している限り、大げさに恐れる必要はない、ということがいえそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  2. 2

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  3. 3

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    トイレ盗撮も…谷村新司が息子を叱れない“恥ずかしい過去”

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    西野カナ×Perfumeショットにファンびっくり…ザワつき巻き起こした「のっち不在ショット」を読み解く