京大ウイルス学者が語る新型コロナ「ファクターX」の正体

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 NL63が生じた時期は、ウイルスの塩基配列の比較から明らかになっている。その結果は驚くべきもので、NL63の祖先ウイルスは、11世紀に存在していたと見積もられている。11世紀にNL63の祖先ウイルスがヒトに感染していた証拠はないが、NL63に類似のコロナウイルスがヒトの周りに存在していたことは間違いないだろう。

 11世紀というと紫式部が生きていた平安時代後期である。疫病退散を願って1100年前に始まった祇園祭の長い歴史の中では、コロナウイルスの流行が収まることを祈願して祭りが執り行われたこともあったのかも知れない。

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